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zoom RSS  同人誌の輝き伝える「川崎彰彦・富士正晴」展

<<   作成日時 : 2017/06/19 05:05   >>

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 大阪・茨木市の富士正晴記念館でやっている<同人誌大好き!―「川崎彰彦・富士正晴」展>、15日(木)に行ってきました。新大阪から京都方面へJR快速で10分、阪急バスに乗り継いで10分の市立中央図書館内にあります。茨木には川端康成や宮本輝の文学館もあり、文化の香りいっぱいの街でした。

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(富士さんの常設展示に川崎作品を加えて開催の合同展と企画した中尾務館長)

 富士正晴(1913-87)と川崎彰彦(1933-2010)の共通項は大阪を中心に展開した同人誌活動です。富士が島尾敏雄らと1947年に始めた「VIKING」は現在799号に達しています。富士さんを師のように仰ぐ川崎さんが、少年時代からかかわった同人誌は20を超える。84年からの「黄色い潜水艦」は年2回発行を続け、65号を数えています。

 大阪文校時代の川崎さんの文章に、富士さんの名がたびたび登場します。居酒屋で文学談義する川崎グループの近くには、富士さんらバイキングのメンバーがいつもいた。同人誌とともに、お酒が2人の共通項でもあるようです。バイキング同人だった故小島輝正さん(神戸大教授、札幌出身)は川崎さんと毎日新聞の同人雑誌評を長く務め、中尾館長が小島さんの一番弟子で川崎さんとも交友を深めた。

 そんな大阪の文学交流の輪が、富士記念館のテーマ展を実現させたようです。

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 左が茨木の竹林に居を構えていた晩年の富士正晴さん


 川崎作品は15歳時の「アントロギーオ」(アンソロジー・詩撰)を復刻した「雑記」や早稲田時代の露文クラス誌「凍河」(コピー)をはじめ、70年創刊の「燃える河馬」(13号)や「黄色い潜水艦」など多数並んでいます。

 あっ、傑作撰もある。去年4月の7回忌に合わせて出版した川崎さん最後の22冊目の本(写真右)。こうしてケースに入れられると一段と立派。いろいろ悩みましたが、出版してよかった。出版準備や売り込みで慌ただしかった1年前がよみがえってきました。

画像 雑誌に掲載されたエッセイ類や盟友五木寛之さんの文庫本「幻の女」の解説・生原稿もある。1961年7月撮影の若き日のお二人は「いま、五木寛之」(「面白半分」臨時増刊号)に掲載の写真。見物した人は専ら「やっぱり五木さんはハンサムだな〜」だとか。

 写真や書簡類など様々な資料がいっぱい。うらたじゅんさんの原画「川崎さん」やらくがき「ちょっと極楽まで下見へ」という鉛筆書きの楽しいマンガもある。自由奔放、かつ病魔を克服して書き続けた<川崎彰彦の世界>が丸ごと展示されていました。

 川崎さんはリトルマガジンや新聞に数多くのエッセイ類を書いていて、初めて見る作品もあった。毎日夕刊文化面の「方丈弱記」(84年8月2日)や「悲しみは長調(メジャー・コード)で」(同5月31日)は大阪版なので入手困難。掲載誌不明の「飲んべえのひとりごと」(本紙「添削教室」担当とある)や「池辺群蟲図」(川崎影彦と誤記)といった珍種もあり、中尾さんがコピーしてくれました。ありがとうございました。

 3月30日に始まり7月26日までだから、あと1カ月ちょっと。もちろん入場無料ですから、ぜひお出かけください。

画像 せっかく大阪に来たのだから府立図書館(東大阪市)に初めて行ってきました。「リード」や「こどもの季節」という地元の教育誌にエッセイがある。コピーは持っているが、どんな雑誌なのか見たかった。国際児童文学館が並置され、教育雑誌が閲覧できます。30冊くらい眺めていたら、リード79号(72年10月)に「カッコいい軍艦 戦争体験をどう伝えるか」という欠番を見つけました。

 大阪市立中央図書館にも行って、川柳ジャーナル115号(73年6・7月号)の「<難破船>への恣意的評注」もコピー。これは松本芳味さんの句集「難破船」の感想を記したものです。まだまだ、大阪には川崎作品が眠っているみたい。

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 これは川端康成文学館の展示。富士記念館から徒歩で15分くらいだというので、寄ってきました。川端さんは大阪・天神橋1丁目の生まれですが、幼少時に両親を失って茨木の祖父母宅に引き取られたそうです。府立茨木中に首席で入学、小説や短歌をやる文学少年だった。中学時代から作家を志し、東京の一高・東大へ進みました。(幼少時の作文帳もある。文学館は「川端通り」にあった)

 遠いので行けなかったが、追手門学院大図書室には同校1期生の宮本輝ミュージアムがあるそうです。1月に読んだ、サスペンス「草花たちの静かな誓い」がおもろかった。機会があれば、ぜひ足を運びたいですね。


 <付録> 神戸で見かけた「前リュック」!
画像 神戸空港から乗ったポートライナーは夕方なので満員。車内放送が「リュックのお客様は"前リュック"でお願いします」と呼びかけていた。座席のすぐ前の男性2人はリュックを前掛けにしてました。
 なるほど、これっていいですね。混んだ車内だと、背負ったリュックの人が邪魔になる。降りるときなどひと苦労。前リュックだとスムーズです。
 大阪ではあまり普及してないみたい。神戸人と大阪人の気質の違いでしょうか? この前リュック、混雑する札幌の市電(車内が狭い)などでも広めたいですね。
(写真はネットから。近くに怖そうなおばさんがいたのでカメラを取り出せなかった)

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