いつまで続く「神前結婚とクリスマス」の"狂宴"

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 2019年の文藝夏号にある「神前酔狂宴」(古谷田奈月著)がおもろかった。同年の野間文芸新人賞作。年末のアサヒ「私の3冊」で斉藤美奈子さんが絶賛した。図書館予約が20件超、初出の文藝が2件だったのですんなり借りられた。明治の軍神を祭る東京の神社の結婚式の物語。挙式のカップルたち、宴会のスタッフも信心を問わずに、おごそかに繰り広げたのが"酔狂宴"でした。

 古谷田さんは10年ほど、東京の神社併設の結婚式場で働いた。宗教に関係なく、拝殿前を通るときにスタッフは一礼させられ、「何に頭を下げているのだろう」と疑問に思った。式に信心は無関係、だれでも受け入れる。そんな虚飾の宴の裏側を描いている。

 浜野(男18)は時給の良さから、神社の結婚披露宴スタッフとなる。ゴミ箱に棄てられた明細書を見てびっくり。会場使用料、衣装代や料理代は驚愕な金額だ。ブーケトス1万円、キャンドルサービス10万円…ウソだろ。時給が1200円、これが働きぶりで1600円になると聞かされた。浜野は疑問を感じながらも、懸命に働いた。

 軍神の高堂元帥は東郷平八郎、椚(くぬぎ)大将は乃木希典がモデルのよう。高堂会館で働く浜野たち派遣スタッフは、週末に手伝いにくる椚神社のスタッフ(正規)と仲が悪い。彼らは神社関係者の子弟などコネがほとんど。信心はあるようだが、動きが鈍い素人ばかり。採用内定の女子大生倉地が浜野らに「仕事の手順を教えてほしい」と近づき、椚を指導するようになる。

 何年か経って椚スタッフは成長するが、高堂の仕事を奪うようになる。信心と縁故採用で給料を安く抑えられる椚が重用され、浜野は倉地と対立するようになる。

 14年の時が流れ、浜野は32歳になって披露宴の進行を担当するチーフに昇格した。働きぶりを社長にも認められ、社員にならないかと打診される。そんな時に難問が持ち上がる。破談となった女性が「自分自身と向き合うために<ひとりの式>を挙げたい」と申し込んだ。(式・披露宴はセット)

 周囲から「ひとり結婚式などありえない」「格式の高い椚が承知するはずがない」と猛反対される。しかし浜野は「依頼者に向き合うのが私たちの仕事」と譲らず、引き受ける。予約が多くて、式は2年後の2019年春と決まる。どんな結末が待っているのか?

 「神前酔狂宴」を読んで、クリスマスやバレンタインでにぎわう日本が「なぜ初詣と結婚式だけ神社なのか」と不思議に思う。40数年前、結婚式を神社でやらないと言って、父に怒られたことを思い出す。結局、親族だけで仲人に三々九度を頼み、披露宴で誓いの言葉を述べることで神社はパスした。うちの息子と娘は結婚式はやらないといい、両家の顔合わせの会食だけだった。

 酔狂宴と無縁なので笑って読めました。

 《「わかさいもー」だいすき!》
004.JPG アリちゃんのお気に入りは「わかさいもー」。孤独のグルメのビデオを見ていたら、「わかさいも」のCMが入った。小日向さんがビルの上から叫ぶ。アリちゃんが「モー」と続けて、終わってから指を1本立てる。「もう1回」のポーズ。
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 結局4、5回「もー」を流す。近所のスパーにはないので、Mばあばがヨガの帰りに駅そばで買ってきた。アリちゃんは早速かぶりついて、またグルメ「わかさいもー」のリクエストでした。

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