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zoom RSS  北海道文学の光芒たどる「北方文芸」展

<<   作成日時 : 2017/07/06 14:01   >>

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 北海道文学館の特別展「<北方文芸>と道内文学同人誌の光芒」が今月から始まり、きょう6日(木)午前中に中島公園に行ってきました。北方文芸は1968年から97年まで、およそ30年間に350号を発刊、このあと別冊13号を加えて終刊しました。同誌に触発されて、各地で20近くの文芸同人誌も発刊されたそうです。特別展は輝きを放った北海道文学の青春時代を振り返っています。

 とにかく北方文芸だらけだから、うれしくなります。会場に入ると、壁に全363冊が展示されて迎えてくれる。編集オフィスも再現されて、雑誌編集の喧騒が聞こえてきそう。展示される生原稿は、百号を記念した北方文芸賞の「出刃」(小檜山博著)をはじめ、更科源蔵さんや熊谷政江さん(藤堂志津子)、中野美代子さんら同誌を支えた人たちが並ぶ。達筆や崩れた字などさまざま、再評価された佐藤泰志さんの初期の生原稿もありました。

 表紙絵やカットを描いた一原有徳、国松登、小林金三や八木伸子ら多くの芸術家さんの作品も展示。「そういえばこんな絵もあったな」と懐かしく鑑賞しました。

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「小笠原克 北方文芸編集長の仕事」と図録・作品集「北方文芸」

 90年代は北方文芸に触発されて、同人誌が花盛りだったそうです。札幌のオリザや鉄道林(旧国鉄)、旭川の愚神群、釧路の北海文学、函館の晨など各地の文芸誌20ばかりも展示されていました。

 北海道読書新聞もある。78年から月刊の書評新聞として出され、鋭い評論が人気を集めたそうです。この新聞や縮刷版は、初めて見ました。

 本の販売コーナーにあったのが、図録・作品集と小笠原克さん(1931-99)の本。小笠原さんは北方文芸の創刊から12年間143冊の編集長を担当(69年5月号は休刊)、編集後記もほとんど一人で書いている。道新のかつての名コラムニスト須田禎一さんに「刃影」欄を依頼、北方文芸賞の選考委員を井上光晴、野間宏、吉行淳之介の3氏に持ちかけたのも彼でした。

 2006年の7回忌に合わせて出版されたのが「北方文芸編集長の仕事」。部数が少なかったのか品切れで、古書店で2800円もして手が出なかった。それが定価の千円だったので、図録(1200円)と一緒に買いました。

 北方文芸は多くの人たちが力を合わせて発刊を続けましたが、小笠原編集長時代の143冊は秀作ぞろい。たとえば「五十号記念特別号(72年3月)の特集「文学の風土性」の寄稿者を見ると一目瞭然。船山馨、篠田一士、磯田光一、無着成恭、小川国夫、竹内好といった名が並ぶ。富士正晴さんの名もあり、北海道は行ったことがないが、「(伊藤整や畔柳二美のような)北海道育ちの人は、いわば本土の人間より無菌的な傾向があり、気まじめで抽象的な傾向があるような気がした」と書いていて、笑ってしまいました。

 同展は8月27日(日)まで、月曜休館(7月17日は開館、翌日休み)、9時半〜17時。一般500円、高大生250円(中学生以下、65歳以上は無料)。7月7日(金)から9日(日)までの3日間は、館内外で「中島公園同人誌まつり」があり、朗読会、ライブイベント、古本市などがある。(同館HPのイベント参照)

画像 10年くらい前にラルズの古本市で北方文芸の100円本を20冊くらい買って、病み付きになる。この時は原発特集とか、各新年号などおもろそうなのを選ぶ。その後、とりあえず小笠原版の143冊を集めた。

 こうなると、全部集めてみたくなる。現在320冊で、あと30に迫る。先日、ヤフオクで21冊1800円(送料690円)というのがあり、落札しました。持っている号が多いが、別冊が12冊あり、うち8冊は持っていなかった。これで別冊はすべてそろいました。

 残るは90年以降の終盤の号。休刊前だから、売れ行きが悪くなって部数も少数、古書市場にも出回らない。あのとき、ラルズで買い占めておけば・・・でした。

 文学館や図書館にいけばあるので、読みたい小説などは閲覧・コピーが可能です。まあ、気長に集めましょう。

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