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zoom RSS  裏から読む日経新聞の悲喜劇!?

<<   作成日時 : 2017/06/01 06:09   >>

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 「住友銀行秘史」で暗躍したのが著者の國重惇史さん(当時・住銀部長)と日経の大塚記者。2人でイトマン社員を装った告発文の文案を検討するシーンも出てきて驚いた。まあ日経ならありそうだ、と大塚記者なる人物をネットで引いたら、再度のびっくりぽん。鶴田天皇といわれる社長さんに弓を弾いて、首になった勇ましい記者でした。

 そういえば、株主総会で社長解任を求め、逆襲されてクビになった日経事件があった。2003年の出来事です。当時は小樽から札幌に転勤してすぐの4月に市長選挙があった。やっと終わったと思ったら、乱立した7人が法定得票(有効得票の25%)に届かず、再選挙。ちょー忙しくて、他社のことなど頭に入らなかった。

 日経の社長解任騒動について、大塚(将司)記者が書いた「日経新聞の黒い霧」という本があるので、図書館から借りました。

 大塚さんは1950年生まれの早稲田出身、うわーうちと一緒だ。違うのは、わたしも試験日が道新とづれていた日経も受けたが、かすりもしなかった。大塚さんは証券部、経済部などを担当し、「三菱銀行と東京銀行の合併」のスクープで1995年の新聞協会賞を受賞しています。

 そして2003年1月、ベンチャー市場部長の時に鶴田社長の解任を株主提案した。当時、日経子会社が架空工事の発注などで多額の赤字を抱えていることや鶴田社長が赤坂のクラブ通いで年間3千万円の交際費を使っていることが週刊誌の話題となっていた。経営責任と社長の資質を問い、大塚さんは解任を求めたのです。
 
 企業の姿勢を問う記事を書き続けた大塚さんは、自分の会社の不正も見逃せなかった。報道機関として襟を正すべきだと株主請求に及んだんですね。さすがのスクープ記者、赤坂のクラブ前に張り込んで社長が通う回数をカウントしたり、架空工事の手形乱発の実態を子会社の元社員から取材して証言を集めた。

 しかし、老獪な鶴田社長は名誉毀損で刑事告発し、大塚さんを懲戒解雇した。同時に社長を辞任し会長、さらには相談役へと退いた。大塚さんは解雇無効の訴えを起こしたほか株主訴訟で経営陣に賠償を求めたが、二つの裁判は2004年に和解する。大塚さんは復職したが、研究センターという閑職に回され09年に退職しています。

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「愛の流刑地・下」は東北送りの段ボールとともに旅立って手元にない(ネット写真)


 結局、社長を引きづり降ろし一部経営責任を認めさせたが、鶴田さんは相談役として影響力を残した。大塚さんは解雇を撤回させ、痛み分け(和解)という結果でした。

 大塚さんは「日経の黒い霧」のあとがきで、日経が"j情報サービス会社"になり下がったのはいつからか、と回想していた。復職当時、日経が連載していたのが渡辺淳一さんの「愛の流刑地」。84年の「化身」、95年の「失楽園」以来、3度目の性愛小説でした。

 「読者ニーズを否定するつもりはない。しかし、日経が本当に<クオリティーペーパー>をめざしているなら、その連載は疑問だ。経済を中心とした新聞に性愛小説は相応しくない」と大塚さん。

 真面目な人なんですね。

 「裏から読む日経」とよくいわれました。昔は電車やバスでサラリーマンは新聞を読んでいた。日経が多く、「失楽園」の時はみんな裏の文化面を折りたたんで熟読だった。FMに出向した時、一番困ったのは日経がないこと。だから「愛ルケ」は読みかけ、最後の下巻だけ買いました。

 久しぶりに日経をコンビニで買ってくる(29日)。月曜日なので1面トップは「配当、5年連続最高 今年度上場企業」というヒマネタ。裏面に目が行く。小説の挿絵は見たような夫婦、エリーさんとマッサンだ。伊集院静の「琥珀の夢―小説、鳥井信治郎と末裔」の一場面。やっぱり、おもろいのは裏の小説ですね。(道新、アサヒの小説は最近つまらない)

 スクープ記者の正義のペンが自らの会社に向かうのだから、これは悲劇を通り越して喜劇に近い。新聞社というのは紙面とは裏腹に古い体質から抜け切れないみたい。IT時代といっても、結局、それを使うのは人。カネとイロに目がくらむ存在だから事件が起きる。

 志半ばで大塚さんは日経を去りましたが、その後"j情報サービス会社"はどうなったのでしょうか。日経のスクープというのを最近聞かなくなったのも気になりますね。(新聞協会賞・編集部門の受賞は2006年が最後)

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